どーも、さいそんです!
「このスタイルにしてほしい」
「髪を軽くしてほしい」「すいてほしい」
そんな希望をお聞きすることがあります。
もちろん、ご希望のスタイルにする美容師もいますが、モストではそうではありません。
なぜ、希望どおりに切らないのか?
なぜ切ることを止めることがあるのか?
テキトーにしているわけではありません(笑)
ちゃんと理由があるんです!
今日はその理由についてお話しします。
理由① 毛量が多い
髪の毛量が多い場合、梳いても改善にはならないことがあるので、「梳いて」「減らして」と言われてもすかない場合があります。
特にロングからショートにする場合は。
ショートにした時、量が多すぎて頭が膨らんでしまうからです。
量をすけばいいのでは?という方もおられますが、髪の毛量がとても多い方は地肌付近の根元の密度が特に多く、減らして欲しいと感じていることが大半。
しかし、地肌付近の髪の毛を梳いてしまうと、短い髪の毛が根元にたくさんできて、短い髪の毛が根元から押し上げてきます。
根元の膨らみは何も解消されませんので、梳いても改善にはならないことがあるのです。
逆に、梳きすぎると、短い毛のハネが気になったり、次回来店時にスタイルをつくりにくくなることもあります。
ある程度の髪の毛の重さで落ち着かせる必要があるスタイルの時も、美容師は切らないことがあります。
理由② 髪質がクセっ毛
クセの強さにもよりますが。
クセっ毛を短くカットすると、ロングの時に髪の長さや重さで落ち着いていたクセが軽くなって暴れ出す(笑)ことがあるんです。
クセを見ながら美容師は、「これ以上は切らない方がいい」と判断し、切らないことがあるのです。
どうしても切りたい場合は、美容師と相談しましょう。
ストレートメニューとの組み合わせなどを提案してくれるはずです。
理由③ 髪質が硬い
髪質の柔らかい人は、頭のサイド(ハチ)など横向きに生えてくる髪の毛も重力に引っ張られて、垂れ下がるので、落ち着いたスタイルになります。
ところが、髪質が硬い人は、横向きに生えた髪の毛が重力に負けじと張り出していくのです。
髪が硬い人の場合、中途半端な長さにすると、広がりが気になったり、飛び出している毛が気になることがあるので、切らない場合があります。
理由④ 髪のスタイリングができるかどうか
「こんな感じに」と写真や画像検索したものを持ってこられた場合、
その写真のヘアスタイルはアイロンで巻いていたりするものがほとんど。
毎朝、起きてから、寝ぐせをとるためにしっかり髪をぬらして、ドライヤーで乾かして、アイロンで巻いて…って「できないっ!」という声を聞くことがあります。
朝起きて5分後には家を出れるという女性の方も、たまにおられます(笑)
生活スタイルをお聞きして、「手入れが簡単なスタイルの方がいいな」と思えば、お客様の希望通りに切らないこともあるのです。
美容師が髪を切らない理由には上記のようにいろいろあります。
お客様の希望通りのヘアスタイルを作るだけが美容師の仕事ではないんです。
髪についての悩みを聞き、髪質だけでなく、生活スタイルや服装、
また今後にしていきたいスタイルを踏まえて、カットはもちろん、あなたのスタイル全体をプロデュースしてくのが、美容師の仕事。
その点をご理解いただいた上で、相談していただければ、あなただけのスタイルをご提案していきます。